奈良の移動古道具屋です。


by ekobaco
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カテゴリ:「古道具のいろは」の箱( 6 )

家族団らん

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2009年3月18日

テーブルといすで食事

今の食卓の主流ですが
その昔は
各々の膳や食器での食事でした。
大河ドラマや武士映画でもよく目にします。

明治時代になって
中国風・西洋風の料理がひろまるのと併行して
都市部の一般家庭から
共有共用の食卓としてのちゃぶ台が現れます。

ちゃぶ台は
もともと「シップク台」とよばれ
江戸時代末期に長崎の料理屋の食卓として用いられました。
長崎にやってきた中国人の伝えた中国料理が日本化して
各自取り分けて食べる料理がひろまって、シップク料理と呼んでいました。

シップク台は
はじめ中国風の腰掛け式であったのですが
日本家屋にあわせた座敷の円形食卓となり、ちゃぶ台とよばれるようになりました。

明治時代中期に
四本の脚を折りたたんで
収納スペースを少なくする形式のものが考案され
一般的なちゃぶ台の形式になりました。

ちゃぶ台は円形であることに意味があるそうなんです。
全員が揃って食事ができないとき
たとえば1人がいないとき、
また気のおけないお客と食事をするとき
などとても融通がきいて便利であり

主婦が間近に周り全体を見渡せたり

子供が勉強するときの机

ちょっと仕事をするときの台

家族みんながあつまってくる
そんな場所

ちゃぶ台って
あたたかいですよね。


*この記事を書くにあたり、いくつかの書物を参考にさせていただきました。
 自分が勉強したことの記録としてご理解ください。
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by ekobaco | 2009-03-18 21:06 | 「古道具のいろは」の箱

お風呂の楽しみ

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2009年2月26日

みなさんは
お風呂に入るとき、湯船にゆっくりつかっていますか?

わたしは夏はシャワーですませていたこともあったけど
大量に出る汗から老廃物も出て肌もきれいになるような気がして
湯船でいろいろ思う時間も大切にしたくて
ずっと湯船愛好家です^^

日本って各地に温泉名所があって
温泉めぐりしたり、温泉マニアの方もいらして。
入浴剤でも「○○温泉の湯」などくすっと笑ってしまうのもあったりして。

やはり日本は世界有数の温泉国っていうのもうなずけますよね。

お風呂っていつからはじまったのか
知りたくなり、いろいろ調べてみました。

はじまりは奈良時代
東大寺の僧侶たちの斎戒沐浴のために浴堂がつくられていたようです。

そして法華寺にも浴堂があって
光明皇后が困窮者1000人に入浴させたと伝えられているんですって。
それらのものは蒸し風呂・釜風呂といわれるかたちのもので
こうした釜風呂は
今も瀬戸内海沿岸地方に「石風呂」「岩風呂」とよばれて残っているようです。

石風呂・岩風呂とは
岩壁や山肌にできた横穴の石室で
その入り口で海草や薪などを焚いて石室の中が熱くなったのを見計らって
石室の中に海水を撒くと
蒸気がみなぎり、そこへ大勢の人がはいって入り口をふさぎ
汗だくになると外にでて水をかぶる

といったものだったようです。

「湯につかる」湯船は
はじめは土器の湯槽、「土風呂」であったようで
昭和10年(1935年)頃まで香川県で製造されていました。

鋳物の技術が発達してからは
釜の下半分を鋳物にして
その上に土の焼き物を継ぎ足すものが作られました。

また桶の下に
鉄や銅で作った焚き口と通風口をあけて
煙突を突き出した「鉄砲風呂」もありました。

よく言われる「五右衛門風呂」は
大盗賊石川五右衛門が釜ゆでにされたというところから
全体が鉄でできたおおきな釜と思われていますが
本来はかまどの上に鍋のような鉄板をおき
そのうえに底のない桶をのせ
縄にぼろきれを巻きつけたものを隙間につめて
水が漏れないようにしたものだったんですって。
この事実にもびっくりです。

さらに全部が鋳物製の風呂もつくられ
高度経済成長時代のタイル張りやホーローの浴槽の普及にまでなりました。

共同風呂
とくに「銭湯」は
江戸時代に江戸をはじめとする都市からはじまり
しだいに地方の町に広まりました。

なんと2階建てだったんですって。

1階が入浴するお風呂場
2階は髪結い場でお酒もだされたりして遊び場にもなっていたんですって。

だから昔の銭湯は1階建てになっても天井が高かったそうなんです。

江戸時代の銭湯ははじめ男女混浴だったのですが
風紀を乱すってことで
男湯と女湯に分けられ、入り口の境のところに番台が設けられました。

番台は入浴料をとり
見張りをする場所でもあり
それが今日までつづく銭湯そのものの基本的なものとなったそうです。

日本人にとって
「お湯につかる」ということは
身体の汚れを落とすだけでなく
心も浄化することができると意識していたようで

そのため祓い浄めの植物とされる菖蒲にちなんで
「菖蒲湯」と名づけた銭湯が多かったようです。

湯につかりながら心を和ませるために
壁面に富士山などの絵が描かれるのも銭湯の特色で
それを眺めながら
入浴した者同士が世間話などを語る
情報交換の場としての役割も果たしていたんですって。

こうやって知るとますますお風呂が好きになってきました。
日本人でよかった~。


*この記事を書くにあたり
 いくつかの書物を参考にさせていただきました。
 自分が知ったことの記録としてご理解ください。
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by ekobaco | 2009-02-26 20:41 | 「古道具のいろは」の箱
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2009年2月19日

冬の暮らしに欠かせないもの

わたしはなにをおいても絶対に炬燵(こたつ)です。

今の暮らしは電気製のものですが
昔は炬燵または火燵とも書き
最初に使ったのは室町時代の禅宗寺院だったといわれているんですって。

その当時のこたつは掘りこたつで
寺院の部屋や茶室の一部に切った炉の上に組み格子にした木の櫓(やぐら)を置き
その上から小袖などの着物を覆ったものだったそうです。

こたつが一般家庭で使われるようになったのは
木綿の布団が庶民の寝具として用いられる江戸時代中期以降のことで
はじめは掘りこたつ式のものだったのが
そのうちに土火鉢を中に置いた移動可能な置きこたつができ
床を深く掘り下げて腰をかけて入れるようにした腰掛けこたつもよく使われるようになったそうです。
江戸時代には十月上旬の亥の日に年中行事として
「炬燵明け」がおこなわれて、その日から使い始める習わしがあったそうですよ。

こたつを使う日って決まっていたんですね。

十月って早いような気もするんですが昔はもっと寒かったのでしょうか。


暖房器具として今、また見直されている「湯たんぽ」

電気を使わず
お湯(お風呂の残り湯など)をいれて、布やタオルでくるんで
ひざのうえにのせたり、抱きかかえたり、お布団の中にいれたり。
お布団のなかでほどよく体があたたまった頃に
ゆっくりと湯たんぽのお湯もぬるく、ちょうどよい温度になってきて
それは体にもとてもやさしくて、とても理にかなっているんだって知りました。
そして、とても経済的なことも。

湯たんぽを特集として取り上げている暮らしの本を何度か目にしました。
布小物の作り手さんが素敵な色使いで湯たんぽカバーを手作りされていたりもしてて。

お店で売られているのを見ましたが
ブリキのものや、プラスチック、天然ゴム、塩化ビニールで作られているきれいな色のものも多かったです。

湯たんぽの「たんぽ」の語源、由来は
「湯婆」の唐音読みだそうです。

中国では唐の時代から湯たんぽの存在がみられ
「湯婆子」・「湯婆」とよばれました。
婆とは「妻」の意味で
妻のかわりに抱いて寝ることから付いた呼称だそうです。
日本へ湯たんぽが伝わったのも室町時代の頃とされています。

亀の甲羅の形や半円筒のかたちをした
陶器製やブリキ製のものにお湯をいれて栓をして
やけどをしないように布でくるみ、寝具のあいだにいれて
冬場の就寝中に手足を温めるために使い
朝に冷めたぬるま湯になったものを顔を洗うのに再利用していたようです。

小学生の頃
おじいちゃんの家で
布団のなかに入っていた湯たんぽを見つけて
「これ何?」と聞いたら
「これで寝たらあったかいんやでぇ~」ってさわらせてもらったことを思い出しました。

画像は陶器製のもの。
茶色でこの形のものは今ではめずらしいんですって。
数年前に手にいれることができた貴重なものです。

昔の時代の和の道具
見ればみるほどすきになるんです。

こうして時がたって
またその良さが見直されてきて使われていくこと。
そんなふうに思ってらっしゃる企業や個人の方も多くいらっしゃる。
わたしもそんな気持ちを大切にしていきたいって思っています。


*この記事を書くにあたり
 いくつかの書物やサイトを参考にさせていただきました。
 自分自身が知ったことの記録であるということをご理解ください。
 
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by ekobaco | 2009-02-19 22:45 | 「古道具のいろは」の箱

「古い家」のこと

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2009年2月8日

いま「古い家」が見直されてきていて

古い家をなるべく生かして自分達で改装して住んだり

その雰囲気のまま少しだけ手直ししてお店を営んだり

やっぱり、関西では京都や奈良が多いのかな。



古い家ってきいて

最初におもいうかべるのは「古民家」ではないでしょうか。

よく「築○○年の古民家」って目にすることがあるかと思いますが

一般的には昭和初期の戦前頃までに建てられたものを「古民家」って呼ぶようです。

だけど、築年数が長くて、単に見た目が古いって理由だけで

古民家に分類されるわけではないんですって。

伝統的な工法で建てられてるかどうかという点がとても重要なんですって。

たとえば

地面に置かれた石の上にそのまま柱を設える「石場建て」

釘やボルトなどの金物を使わずに木材を接合させる「組み継ぎ」

柱や束、梁などを相互に補強するときに、筋交いを入れるのではなくて
材木を横に貫くことで安定させる「貫構造」

など、今ではほとんど使われることのない技法があるみたいで

当時の職人さんたちが数々の経験と長い歴史のなかで確立した高度な建築技術が
建物の細部にほどこされているか

といったことが、本来の古民家の最大の特徴で美点であるといえるようです。



もうひとつ

古い家で「町屋」って聞きませんか?

「古民家」が主に「山や漁村部につくられた家」を言うことに対して

「町屋」は言葉とおり「町中にある家」のことを言います。

元は江戸時代に都市の中心部や宿場町などで

人口密度が高く、商業や手工業などの産業が活発におこなわれていた地域に
多く建てられていたようです。

住居にくわえて、商業や手工業を営む場所として利用されていて
職場と住居が一体となった併用住宅が中心だったようです。

武家屋敷やその跡地に建てられた伝統的な様式の専用住宅などを
「町屋」と呼ぶ場合もあるそうです。

年代は古民家と同様
江戸時代からだいたい戦前までに造られたものを対象とするようで
工法は伝統的な木造軸組工法で
古民家と共通する部分が多いようです。

「壁の向こうは隣の家」というのも町屋の特徴で
ご近所付き合いも大切に、楽しんでいたようです。


古い家は不便だけれど、その不便さを楽しみながら暮らしたい

って思う人が多くなってきて

現在マンション生活のわたしもそのひとりなのです。

だけどいずれは古い家を手にいれて・・・・

いろいろな空想を楽しんでいます。


*この記事を書くにあたり
 いくつかの本を参考にしました。
 わたし自身が知ったことの記録としてご解釈ください。
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by ekobaco | 2009-02-08 21:12 | 「古道具のいろは」の箱

骨董の意味

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「骨董」

「アンティーク」

って言葉がずいぶん身近なものになってきました。

鑑定士の方に鑑定してもらって自分の家のお宝の値段や価値を知るあの番組

興味はあるんだけどなんだか難しそうって思われる方がほとんどですよね。

「骨董品」=「美術品」=「高額商品」

そんな公式も成り立ちそう。

いったいどんな意味なんかなって思い

いろいろ調べてみました。


「アンティーク」って言葉は

もとは1870年頃まで古代ギリシャやローマの遺物に対して使われていたんですって。

その後、上流階級の間で欧米の美術品・宝飾品を含む物品の販売が行われていて

しだいに工芸品にも範囲が広がっていったそうです。

今は「アンティーク」は貿易上の輸入関税に関する法律で

「製造後100年を経たものに限る」って定義されていて、

関税額を決定する基準となっているそうです。

でも、それは法律での話しです。


英語では

rubish(ラビッシュ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・ごみの意味。
                          中古のテレビや古着などリサイクル商品のこと。
bric-a-brac(ブリックアブラック)・・・・・・・・rubishと同じような意味
junk(ジャンク)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1940年以降につくられたもの
antique(アンティーク)・・・・・・・・・・・・・・・・・1940年以前につくられたもの

のような区別があります。

いまではこのような区別も曖昧になってきているようです。



「骨董」にもジャンルがあって

「鑑賞骨董」「生活骨董」って区分があるんです。

鑑賞骨董とは
観て楽しむための骨董品です。
壺や掛け軸や書画など。古いオモチャもこれに入ります。
100年以上前のものやもっと古い年代ものまで。

生活骨董とは
飾ったりするだけでなく
使って楽しめるもの。
家具や雑貨や食器類などのことをいいます。
7・80年前のものが多いようです。

骨董の世界の主流はやはり鑑賞骨董です。
価値が高く、お値段も張ります。

わたしのお店にある古いものは「生活骨董」そのものです。

見て楽しい
使ってなお楽しい

仕入れの段階で
やっぱりわたしがすきなもの、使いたいもの、
これなんか気になる・・って心にひっかかったものばかり。

年代とかより
「自分がすきかどうか」

だから相当好みがかたよっているかもしれません。
長い間わたしのそばにあるものもたくさん。
だけど、このままずっとそばにいてくれてかまわない・・ってくらいの気持ちのものばかり。

ベテラン先輩古道具屋さんのみなさんから見れば
わたしは失格なのかもしれませんね^^;
まだまだ勉強不足です。

だけど、気になっている「骨董品」がたくさんあります。
これからひとつずつ勉強していきたいと思っています。


*この記事をかくにあたり
 いくつかの本や資料やサイトを元にして調べて自分の言葉で書きました。
 自分自身の向上のための記録として解釈ください。
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by ekobaco | 2009-02-03 19:27 | 「古道具のいろは」の箱

はじめます。

2009年2月1日

今日から新しい書庫をつくりました。


  「古道具のいろはの箱」


わたし自身が今まで知ってることや知ったこと

わたしのこころ強い、数人の骨董屋のおじさま先輩方に教えてもらったことを

忘れないように記録に残していきたいという気持ちからです。

どんなふうに綴っていこうかといろいろ考えていますが

まだまだ若輩者のmeguが

この書庫を通じてすこしでも成長していけたらと思っています。

ふだんの日記と平行していきますので

よかったらおつきあいください。
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by ekobaco | 2009-02-01 21:15 | 「古道具のいろは」の箱